三嶺  2004/11/06
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来週から、しばらく仕事の関係で、休日に山に行けなくなる日が多くなる。
天気も最高のようなので、どこに出かけようか迷うが、間違いのないコースで、
三嶺から、天狗へ縦走してみようかと思う。

三嶺の登山口に車を停めて、天狗峠から下山し、タクシーに迎えに来て貰って
車の所に帰る計画を立てる。

早速予約の電話をタクシー会社に入れるが、2台しかない車は終日予約が入っているとのこと。
他には、タクシー会社はないとのことで、問題@発生。

ネットで、一緒に行かないかと誘ってみたが、皆さん仕事とかで忙しいとのことでダメ。

おまけに、名頃の登山道が崩落していて通行止めだとか!問題A発生。

何とか徒歩では通行可能のようなので、決行することにする。

縦走は???

朝 、5時出発。

猪ノ鼻峠経由で行くが、5カ所ほど、台風被害の崩落のため、片側相互通行。
思いの外時間を食う。

8時前に、名頃のイノシシ牧場に着く。

此処から500m先通行止めの看板あり。

開通見込み「未定

しばらく進み、少し広くなった所に停車。

徳島ナンバー1台。福山ナンバー1台先客あり。



左は途中、黒笠山、小島峠に向かう林道沿いの渓流。
この林道も全面通行止めになっていた。

(:現在、小島峠までは、車が通れるように土砂が取り除かれているらしい。)

右は、名頃から見た山の紅葉



通行止め現場。完全に土砂と立ち木で道路が塞がっている。
右の渓流沿いに、10mくらい迂回すれば後は問題なし。
車は通れない。



紅葉を楽しみながら、20分ほど林道を行くと、登山口到着。
何かもう、疲れたような気がする。
水を補給して登山開始。
8時18分。



右は、トリカブトの実。
トリカブトは蕾も花もそして実さえも不気味だ。



トチノキ等の広葉樹林帯を行く。

花も全くないし、紅葉も殆ど終わっている。
家内のペースがどんどん上がり、付いていくのがやっと。

福山から来た老夫婦を追い抜く。

緩急を繰り返しながら、素晴らしい自然林の中を行くと50分で林道終点の登山道との合流点。
水分補給と小休止。
足にマメの出来そうな予感がしたので、バンドエイドを貼って出発。

此処からしばらく緩やかな道が続くところがダケモミの丘。
ササとダケモミの林の中を行く。

広いヌタ場が所々ある。



少し残った紅葉や、気持ちの良い登山道の感触を楽しみながら行くと、樹木の間から塔の丸が見えてくる。
頂上が朝日に輝いている。



何時も気になる、たぬきのカンザシの標識。
なんじゃろか?
文字はもう殆ど消えている。

(後で調べると樹齢300年のマユミの樹らしい。
夏に花が咲いて秋にピンクのみをつけるそうだ。
この看板の後ろの樹を写していない...)

この看板を過ぎると、Cの文字と登山口2時間、頂上30分と書いてある標識がある。
これも古い標識。

ここまで1.5時間で来ている。

しかしここから頂上まで30分はきつい。



樹林帯を抜けると、右に赤岩が現れる。
紅葉で赤く染まるのでその名が付いたらしいが、残念なことに紅葉は終わっている。

岩の向こうに半月が昇っている。



シコクザサの中を高度を稼いでいく。
ザレ場に来るが以前より散らばった石が少なくなっているような気がする。

振り返ると、剣山、次郎笈がビックリするほど大きく目の前にあることに気づく。



三嶺で一番美しい大岩のある場所だが、今年は紅葉が終わっていて少し物足りない。



最後の急登を登ると、山嶺ヒュッテとの分岐に出る。

何時も少し汚れている池の水は、今日はとても綺麗だ。



頂上への登り。紅葉の始まったコメツツジの中を行く。
振り返ると、池と避難小屋がとても良い感じに見える。



この景色を見るために三嶺に登る人も多い。

池と避難小屋、そして後ろには、塔の丸、丸笹山、剣山、一の森、次郎笈、
そして丸石へと続く稜線が一枚の絵画のようだ。
コメツツジの紅葉とシコクザサの笹原も、とても素晴らしい。





コメツツジの紅葉



烏帽子山と、矢筈山



ここまで来ると池は見えなくなる。



やっと頂上。

丁度2時間ほどで到着。
私達にしてはハイペースなので、ちょっと休憩。

いつの間にか、金属製の山頂標識が無くなっている。
風に飛ばされたのか?
無くなって、山頂の景観がぐっと良くなった。

前方を見やると、西熊山から、天狗へと続く素晴らしい稜線が魅力的だ。

中央にちょこんと天狗の頂が見える。

土曜というのに、先客は2名だけ。
やはり通行止めが効いているのか?

下にあった徳島ナンバーの青年と、
光石からお亀経由で、これから白髪山へ回って帰るらしい、非常に元気の良いおじさんしかいない。

おじさんがさっさと下山すると、青年も帰るという。

林道最終登山口から登る予定できたが、通行止めの為、予定外の歩きを強いられ疲れたの事。
(この青年から、掲示板でご連絡をいただきました。
なんとユニークなHPで楽しまさせていただいている「やましん探検隊」のやましん隊長さんでした。)

後は私達二人だけ。
贅沢な時間を過ごす。

追い越した老夫婦が登ってきたので、西熊山に向かって出発丁度11時。
一寸ゆっくりしすぎた。



前には、西熊山、天狗塚そして牛の背が続いている。。
左には、カヤハゲ(東熊山)白髪山へと続く稜線。



白髪山の左には、あこがれの石立山がシルエットで見える。

前方左には綱附森の姿も見えてくる。



頂上から少し下りるとアオザレが大きく見える。
その手前のコルにフスベヨリ谷経由で、光石に下る登山道があるが、台風で崩壊。通行止めになっている。



分岐路の通行ダメの黄色い×印と倒された道標。



いよいよ四国の尾根ゴールデンルートへの出発。

崩壊跡が痛々しい。



西熊山方向から、4人のパーティ。
高知の窪川から来たとか。
朝6時半に光石を出たとか?
くたくたになっていた。



シコクザサ(ミヤマクマザサ)とコメツツジの中を行く。
さすが国の天然記念物に指定されているだけあって素晴らしい。

帰りのことが少し心配だが、どんどん快適な道を下っていく。
あれっ、まだ下るのって感じ。



矢筈山を中心とした山並みは、どこからでも目に付く。



200M程の高度を一気に下り大タオに着く。、今度は1815Mの西熊山に向けて
150m程登っていく。

振り返ると三嶺へと続く稜線が美しい。
でも後で、此処を登り返さないといけないかも。



上りになって、かなりきつくなってくる。
最初頂上と思った所を、回り込むようにしてその向こうに頂上がある。

西熊山の頂上で私の脚力は目一杯状態。
12時の時報がなる。

実は、この西熊山頂上で、天狗塚方面からの登山者がおいでたら、お願いすれば
天狗の登山口から、下の車道まで乗せていってもらえるかも知れないとの
甘い期待があった。
しかし、誰もいない。
誰も来ない。




天狗塚方向を双眼鏡で見ても、天狗峠や天狗塚頂上には数人しかいない。

ましてや、お亀経由でこちらに向かっている人影など皆無だ。

タクシーに電話しても、迎えは無理だと言う。

天狗峠は直ぐそばに見えるので、天狗峠から下山して
いざとなれば、登山口から林道を通らずに、
本来の登山道を下りれば、タクシー会社の直ぐ横に出るはずだ。
1時間ほどだと記憶している。

とりあえず、食事とコーヒータイム。

しかし、時間の余裕はあまり無い。
休憩は30分とする。



頂上からお亀岩方向を覗くと、ブルーのシートで補修した避難小屋が見える。
こんな日には泊まって星空でも見てみたいなあ〜

あの小屋の横から、カンカケ谷経由で光石までの登山道は、問題なく通れるらしい。

突然家内が、このゴールデンルートが気に入ったので、引き返して歩きたいと言い出す。

振り返って見やると遙か向こうに三嶺が見える。
ちょっと、きついんではないかい?

と思ったが、そうなれば急がなければ..

12時30分出発。



西熊山頂上
四国で一番美しいと言われる尾根の中心に二人だけ。
天気も最高。何という贅沢。



ひたすら下っていく。



前方に、白髪山や、石立山がくっきりと見えている。



鞍部の大タオまで下って、登り返す。すでに疲れが来ている足には、とてもきつい。

三嶺方向からやっと一人下りてきた。
中年の女性で、姫路から一人で来たとのこと。
何回か、名頃から登っているが、今日は、光石からカヤハゲ経由で登ってきた。
今晩は、お亀避難小屋に泊まる予定とのこと。



目の前に今年の台風で出来た崩壊跡が見える。
こんな稜線近くから崩れているのには驚かされる。

今度は、4人ほどの男性パーティ。
大きいリュックを背負っている。
やはり、お亀宿泊で、明日は綱附森経由で帰るらしい。
あの女性も一人で泊まるのを少し心配していたが、これで大丈夫。



三嶺山頂には何人かの姿が見える。
でも登山者の少ない日だ。
振り返ると天狗塚への道が逆光に輝いている。



エイャッと、最後の急坂を登って山頂に着く。
1時45分。

寂しい山頂。

3人のパーティは、お亀へ。
4人のパーティは、剣山までの縦走で、登ってきて直ぐに出発した。

白髪から青年が一人。
スケッチをして、大型カメラをセット。
夕陽を撮るらしいが、殆ど荷物を持っていなく、宿泊はどうするのだろうか?

もう一人、初老の方が白髪から登ってこられて、三嶺ヒュッテで宿泊されるらしい。

青年が同宿をお願いしていた。



三嶺の美しい姿を目に焼き付けて、2時10分下山開始。

ヒュッテ近辺には、人の姿は見えない。

40分ほど下った所で、20人ほどのパーティに遭遇。

奈良からバスで来たが、道を間違い、遅くなってしまった。
バスを待たしてあり、今夜は見の越で泊まるとか?

どんなに急いでいても、下山するのは6時頃になるだろう。

かなりの老人もいたので、無茶なことをするなあと思いつつ下山。

3時50分登山口着。

倉敷から来た3人組と出会う。

この方達も、道を間違えて到着が遅くなり、三嶺頂上で少しいただけで下山したとか。

4時30分過ぎに車に到着。

見の越経由で帰ることにする。

途中、大塚山荘手前で道が完全に、崩落して 、鉄板で仮設橋を作ってあった。

完全に復旧するのには相当の時間がかかるだろう。

見の越でトイレをお借りし、いつもの焼き餅を購入。

客が他に誰もいないので、300円の所、200円にサービス。これで帰宅までの腹ごしらえが出来た。

駐車場には車が2台しか停まっていない。
剣山も、今夜はガラガラかも?

剣山登山口の神社の階段が、コンクリートで新設されていた。

あとは、クネクネ道を走り7時30分自宅着。

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