土佐矢筈山 2
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天候の回復を待っていると、寒さが身に応える。
暖かいコーヒーをお代わりしても体が温まらない。

朝露で濡れたジーパンが、異常に冷たい。
強風が急速に体温を奪っていく。
急に足がふるえだし止まらなくなった。
木曽駒で全身ふるえが来ている人を見たが、そんな感じだ。

じっとしているのを止めて歩き回る。

アリラン峠から登ってきた人達が下山するとしばらくして
先ほど追い抜いた家族連れがやってきた。
まだ小さな子供達だが、たいしたものだ。



その後に老夫婦もやってきた。
松山から来られたらしい。

前回、此処に登った時にデジカメの不調で写真を撮れなかったので、またやってきたという。

しかしながら、益々ガスが濃くなって展望はほとんど効かない。

全員早々に引き返してしまった。



丁度1時間粘ったが、天候は回復しない。

11時40分撤退開始。



全く視界の効かない中を、ニセ小檜曽山のピークめがけて、足早に行くと
西の方は少し見通しが利くようになった。



振り向くと土佐矢筈山の姿もくっきり見えている。

途中の岩場で、先ほどの家族連れが休憩している。

風もかなり収まり、気温も上昇してきた。
眺望の回復してくるのを待っているのだろう。



ニセ小檜曽山に来ると、松山の老夫婦がやはり天狗塚方向を見つめている。


そのうちに 天狗塚もうっすらと見えだした。

老夫婦は喜んでシャッターを押している。

老夫婦から、小檜曽山の頂上の先に展望の良い笹原があるとの情報を得て、
小檜曽山に向けて進む。



分岐からピークを巻くように行くと、あっという間に小檜曽山の頂上に着いた。

三角点はあるが、山頂という感じはしない。



ニセ小檜曽山から土佐矢筈山へ続く稜線が綺麗に見える。

土佐矢筈山の両肩に、天狗塚と綱附森が霞んで見える。



急速に天気が回復してくる。
天狗塚、綱附森がはっきりと見えだした。

悔しいじゃないか!
もう一度とって返そうか!!



諦めて見晴らしの良い笹原まで行って、コーヒーブレイク。

雲が大きく流れて、山の表情が次々に変わるのを飽きることなく眺める。

あの土佐矢筈山の頂上の向こうには、三嶺や太郎次郎も見えていることだろう。


この笹原の先に笹越えから明賀に下りる登山道がある。

アリラン峠からの縦走に使えそうな気がする。



ミヤマクマザサも枯れ始めている。
中心部が紫色に染まっている。
遠くから見ると褐色に見えるのが不思議だ。

名残惜しさを押さえて帰ることにする。 12時58分。

分岐13時21分。



土佐矢筈山との別れを惜しみながら、分岐を左に向け笹原を下りる。

梶が森のアンテナ群が目の前に見える。

ふと振り返ると天狗塚が大きく見えている。

また、天気のいい日にゆっくりと見に来よう。



モミ千本の祠まで来て、原始林コースに下りる。

倒木が多くて下りにくい。8人ほどのパーティに追い抜かれる。



このコースは、迂回しているようでやたらと時間がかかる気がする。



さすが原始林コース。
素敵な林が続く。

膝の古傷が痛み出した所で、駐車場に到着。

14時45分。

すでに登山客の車はなく、アベックの4駆が一台だけ止まっていた。

峠の茶屋は開店していたが、なんとか肉のうどんが800円なので遠慮しておく。

水場で顔を洗い、残りのパンとコーヒーでくつろぐ。



京柱峠からは、右に天狗塚。



谷の奥の向こうには、阿波矢筈山、サガリハゲが堂々とそびえている。
サガリハゲの右奥には、あこがれの黒笠山が見える。

この京柱峠は、登山しなくても、素晴らしい景色が楽しめる。



茶屋が開いており、うどんでも食べようかと思ったが、イノシシうどん800円はちょっと高いかも..

次々とアベックがやってくる。

私達は早々に引き上げることにする。

かずら橋の観光バスのラッシュに巻き込まれ、32号に出るがまたラッシュ。

大歩危をゆっくり楽しんでゆったりと帰ることにする。



道の駅にしいやでトイレ休憩。
目の前の、山を壊して出来た公園に、テントウムシのモノレールが出来ていた。
右は山肌に沢山咲いているシマカンギク。



快晴4連ちゃんには、ならなかったが、次への楽しみを残してくれた。

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